排水量型

排水量型とは

排水量型とは、船体が水面を滑るのではなく、水に深く沈んだ状態で進むタイプの船のことです。このタイプの船は、水を押しのけながら進むため「排水量型」と呼ばれます。 排水量型の船は、速度が上がっても水面上に持ち上がることはありません。船底の形状は丸みを帯びたものが多く、水の抵抗を受けながら安定した走行ができるのが特徴です。速度の上限は、船の全長に応じた理論値（排水量速度）に制限されますが、少ない燃料で長時間航行できるため、燃費が良いというメリットがあります。 このタイプの船は、漁船やヨット、大型貨物船など、長距離航行や積載量を重視する船に多く採用されています。波の影響を受けにくく安定性が高いため、荒れた水面でも安心して航行できるのが強みです。